【モロッコ旅行記④】フェズ編|体験してほしい3つのコトとおすすめのホテル

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前回のグルメ編に続いて、今回はフェズのおすすめ体験やスポットをご紹介します。フェズはふらっとお散歩するのが楽しいのですが、どこも素敵で、似ているお店も多いし、お店が約8万店もあるので途中から目が回ってくる…。

そこで、定番スポットのタンネリ(革なめし工場)に加えて、「ここは最高だ~!」と思ったとっておきのスポットを2つご紹介しますね。これらを見つけた自分を褒めてあげたい。

フェズに来たらここ行って!とっておきのスポット3選

🏺Moroccan suppliers art 陶器の異世界

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必ず買って帰ろう!と決めていたモロッコの陶器。陶器やさんは街中にあふれていて、正直どこも似たり寄ったり。だけど、このお店は一味違いました。

ちいさな扉をあけると────

「わっ!」と声が出てしまうほど、広い陶器の楽園が広がっていたのです。外の騒然が嘘のようで、そこだけが静かで神聖な空気すら漂っているような空間。

お部屋はいくつも続いていて、タジン鍋やコップ、お皿、タイルなど陶器がずらっと並んでいます。

ここはもう、「お買い物」じゃなくて「異世界体験」。
……いや、お店の人からしたら「買ってってくれよ」って話なので、ぜひ気に入ったものを探してみてください(笑)ちなみに私は、結局ちがうお店で購入しました。だって、どこも可愛いんだもん(笑)

写真では全然伝わらないので、行ったときのお楽しみということで。あ、モロッコに欠かせない「価格交渉」の話はまたモロッコ編の後半でお話させてくださいね。

🧶The Anou Cooperative モロッコ職人による絨毯ワークショップ

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日本でも人気のモロッコの絨毯。旅に出る前から「女性職人が住んでいる村に訪れて、直接絨毯を買いたいなあ」と思っていました。ですが、時間の都合上、それは叶わず泣く泣く断念。

代わりに見つけたのが、この場所。まずは、「The Anou Cooperative」について、少しお話を。

一言で説明すると、”職人が自分の手で未来をつくる場所”。

職人さんたちが製品の製作だけでなく、販売や運営、品質検査、価格設定まで全てを自分たちで管理している協同組合です。中間業者がはいると職人さんたちには販売価格の4%ほどしか届かないこともあるとのことで……なかなかの衝撃でした。だからこそ、ビジネススキルをつけて、自立した職人を組織を作っているのです。

「作り手から直接商品を買いたい!」と思っていた私にとって、ここはドンピシャの場所。そんな素晴らしい場所で、絨毯のワークショップに参加できる!?これはもう、やるしかないでしょ。

中に入ると、すごく洗練された綺麗な場所でびっくりしました。さすが女性たちが作りだした空間。ここで午前10時から午後3時まで、5時間ぶっ通しでミニラグを作りました。

作業自体はそこまで難しくなく、集中力があれば大丈夫です。職人さんたちがとっても優しく教えてくれて、温かい雰囲気の中で5時間あっという間でした。ちなみに、夫は不器用代表なのですが、途中からコツを掴んで無事楽しみながら完走してました(改めて、どこでも一緒に楽しんでくれる夫よ、ありがとう)。

基本は、用意されたシンプルなデザインの中から選ぶ形。ですが、自分の好きなデザインで作れないかな…と交渉してみたところ、快くOKをいただきました。

そこからはもう、こだわりスイッチ全開(笑)。「ここは毛糸をちょっと長めに残したい」とか「ここだけ編み方を変えたい」とか、うるさいくらい細かく向き合ってしまって。でも、そんな“やりすぎ”すら、心から楽しかったんです。

完成したミニラグは本当に”ミニ”。我が家はテレビ台の上の置物たちの敷物になっています。愛着たっぷりで嬉しいお土産になりました。費用は6,000円くらいだったかな?素晴らしい体験と、世界に一つだけの手作りラグのお土産つきと考えると、ぜんぜん高くないと思います。

絨毯も売っているので、お気に入りの子を見つけたら是非お迎えしてみてくださいね。値段も良心的です。私と絨毯の運命の出会いは、旅の後半のマラケシュで。

🐄Tannerie Chouara 皮なめし工場 

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フェズの定番スポット、タンネリ(皮なめし工場)。私のお店でも革を取り扱っているので、興味があり行ってみました。

ここは少し覚悟して向かいました。どこの情報を見ても「臭すぎる!」と書いてあったのです。革を柔らかく加工する工程で、鳩のフンを使っているからなのだそう。

タンネリの見学は建物のベランダから見下ろすスタイル。「うちから見られるよ!」と多くのお店が勧誘してきます。夫が事前に調べてくれていた「10番」のお店から見学をしましたが、無料だったし、みえる景色も大体おなじかも?

お店の人に鼻にあてる用のミントをいただき、ベランダへ。

まず、噂の臭いですが…なぜか全然臭くない。あの時だけ臭くなかったのか、私たちの鼻が機能していなかったのか…。でも、正直なところ、においなんてどうでもよくなるくらいの光景でした。

革が柔らかく加工され、色染めされる様子を間近で見学させてもらえる機会は今後絶対にない。決して良いとはいえない労働環境の中、ひたすらに作業されている職人さんたちの姿に心打たれました。

(おまけ)Carrefour 旧市街の外にあるスーパーマーケット

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「ちょっと旧市街の外にでて気分を変えたいな~」という方には、スーパーマーケットがおすすめです。地元のスーパーって、ローカルな暮らしがぎゅっと詰まっててわくわくしますよね。

品揃えが豊富で、旧市街から近いスーパーはCarrefourだと思います。旧市街の外に出るとゴチャっとした雰囲気から一転、急に都市感のある雰囲気でびっくりしました。購入したお土産編はまた後半に。

フェズでの宿泊先 Riad Al Bartal

フェズでの滞在は2泊ともリヤドに泊まりました。リヤドは伝統的な邸宅様式の建物で、可愛い中庭があるのが特徴です。フェズとマラケシュでは、是非リヤドに泊まってみてほしいと思います。

今回わたしたちが泊まった宿は「Riad Al Bartal」

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可愛さとコスパと(一人7,000円くらいだったかな?)で選んだこの宿。結果的に「ここを選んで本当に良かった~!」と胸を張っていえる宿でした。場所は、旧市街のすぐ横の道沿い。


旧市街の中って、どうしても気疲れしてしまうこともあるんですよね。その点ここは、旧市街の出口を出たらすぐリヤドという絶妙な立地。アクセスの良さと安心感が、特におすすめポイントです。

そして、何の変哲もないドアを開けると、外観からは想像できない可愛い空間がぱあ~っと広がっています。家族経営の宿で、特にお母さんとの何気ない会話が心地よくて、温かさに包まれた滞在になりました。

ちなみに、ウェルカムドリンクのミントティーと一緒に出してくれたココナッツのクッキー。わたしのモロッコお菓子ランキング1位に躍り出ました。

モロッコはお菓子も有名みたいで、色々挑戦したもののどうも口に合わず…。いつ作られたかわからないお菓子が山のように積まれているお店が多かったんですよね。…それが原因かしら?(笑)

ちなみに、朝ごはんは毎日小麦粉爆弾です。ここの宿だけじゃなくって、どこいってもね。パン自体は美味しいのですが、朝からどんどん顔のむくみが加速してパンパンに膨らんでいる感覚でした。(笑)

次回は、10時間におよぶ長〜い移動を乗り越えて、いよいよサハラ砂漠へ突入します!
お尻が四角くなりそうになりながらも、たどり着いたその先には、映画みたいな絶景と、思いがけないハプニングが待っていました。お楽しみに…。

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