サハラ砂漠でのキャンプを終えた翌朝、私たちはマラケシュへ向けて出発しました。
…とはいえ、ただ一直線に向かったわけではありません。どうしても立ち寄りたかった場所があったのです。それが「土と映画の町」ワルザザート、そしてそのすぐ近くにある世界遺産、アイト・ベン・ハドゥ。
今回は、そのアイト・ベン・ハドゥ近くにある、感動の宿「Kasbah Tamnsa(カスバ・タムンサ)」をご紹介します。
アイト・ベン・ハドゥ近くのおすすめ宿「Kasbah Tamnsa」とは?
この旅でいちばん楽しみにしていた宿が、この「Kasbah Tamnsa」。
「ここに泊まりたい!」という気持ちが強すぎて、旅のルート自体をこの宿に合わせて無理やりねじ込んだくらいです。
モロッコ人のご主人と暮らす日本人デザイナーの方が、10年という月日をかけて建てたホテルで、「モロッコ×日本」の美意識が、じわ~っと全体ににじみ出ているんです。



📍場所
アイト・ベン・ハドゥから車でおよそ30分。舗装された道を外れて、がたがたと揺れる未舗装の道を進んでいくと、突然ぽつんと現れる、土色の建物。
🏨予約方法
基本は公式サイトから。エラーが出る場合はサイト記載のメールアドレスに直連連絡を。
私は実際にメールでやり取りして予約しました。たま~にBooking.comにひょっこり登場することもあるけれど、基本は直接予約がベストのようです。
で、実際に泊まってみて思ったんですけど……
もしかしたら、人生でいちばん感動したホテルかもしれません。
それはただ設備が整っているとか、ごはんがおいしいとかだけじゃなくて、
それまでの旅路の中で、“足りなかったもの”を思い出させてくれる場所だったから。それまでの滞在も含めて、全部セットで最高でした。
Casbah Tamnsaに泊まってみて感じた「感動の理由」
まず、チェックインの時に出てきたのが、ミント入りのレモンスカッシュ。
ずっとミントティーとオレンジジュースを飲み続けてきた身体に、すーっとしみわたるような爽やかさ。オーナーさんの「これが飲みたいんでしょ」という想いがひしひしと伝わってくる。ひと口で、ここは特別な場所だって思いました。





部屋のドアを開けると、その洗練された空間と広さにテンションが急上昇。壁の丸みやインテリア、小物たちもいちいち可愛くて、ついキョロキョロしてしまいます。窓の外には、土の色だけでできた風景が広がっていて、それがまた静かで美しい。
そして、びっくりするくらい広いテラスと、くつろぎスペース。そこからも、茶色い町並みが見えて、ただ横たわっているだけで心が整っていくような気がしました。
(↓ここはテラスの一部で、奥に行くと広ーい空間とソファが。くつろぎすぎて写真を撮り忘れました…とほほ…)

便座が温かい!お湯がためられるバスタブ!これだけで「ここは天国かな」と思えたのは、モロッコでちょっとずつ疲れていた証拠かもしれません。レストランにはモロッコ料理以外の選択肢もあって、小さく拍手。






スタッフはみんなモロッコ人だけど、日本人のような丁寧さがあって、そのホスピタリティにもほっ。地域の女性たちが働ける場にもなっていると聞いて、なんだかそのやさしさが空間全体ににじんでいる気がしました。
”小さな幸せ”を噛みしめること、ってこういうことかと。
まとめ|旅の中で感じた“足りなかったもの”を満たす宿
この宿に泊まったことで、自分がちょっと疲れていたことに気づきました。でも、それが悪い意味じゃなくて、「ああ、私ちゃんとがんばってたな」って自分を褒めたくなるような、そんな気づき。
だからこそ、旅の後半で泊まるのが絶対におすすめ。
モロッコ旅の中で、じんわり心を満たしてくれる、そんな特別な宿です。
そして翌日には、世界遺産アイト・ベン・ハドゥにも寄ってきました。
その土の町を歩いた半日も、しっかり心に刻まれる思い出になりました。
次回、詳しくご紹介します!
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